
~忙しい教職員だからこそ、「見るべきポイント」を押さえましょう~
住宅の打ち合わせが終わり、いよいよ工事が始まると、多くの方は「住宅会社に任せておけば安心」と考えがちです。もちろん、施工は専門の職人や現場監督が責任を持って行います。しかし、一生に一度の大きな買い物だからこそ、建築中の現場を一度も見ずに完成を迎えるのは少しもったいないことです。
特に20代・30代の教職員の皆さまは、日々の授業や部活動、学級経営などで忙しく、平日に現場へ足を運ぶ時間を確保することが難しいかもしれません。しかし、何度も現場へ行く必要はありません。住宅づくりでは、「確認するタイミング」と「見るポイント」を押さえるだけでも、安心して完成を迎えることができます。
現場見学は3回程度で十分です
建築現場は毎日見に行く必要はありません。おすすめは次の3つのタイミングです。
① 基礎工事が完成したとき
住宅を支える最も重要な部分です。
基礎にひび割れがないか、敷地内が整理されているかなどを確認しましょう。専門的な品質判断は難しくても、「きれいな仕事がされているか」という視点は大切です。
② 上棟(建物の骨組みが完成したとき)
建物全体の大きさや部屋の広さを初めて実感できるタイミングです。
図面では分かりにくかった空間の広さや窓の位置、収納の大きさなどを確認しましょう。
「思ったより狭い」「コンセントの位置を変更したい」と気付くこともあります。
完成後では変更できないことも多いため、この時期の確認はとても重要です。
③ 完成前の立会い検査
引渡し前には必ず施主立会いがあります。キズや汚れだけでなく、
・ドアや窓の開閉
・照明や換気設備の動作
・給湯設備
・コンセントの位置
・収納の棚
などを実際に確認しましょう。
最近は、立会い検査を有料で外部の専門家に依頼する方もいます。
気になる点は遠慮せずに伝え、引渡し前に補修してもらうことが大切です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
北海道の住宅だからこそ確認したいポイント
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
北海道の住宅では、本州以上に「住宅性能」が重要になります。
例えば、断熱材は壁を閉じてしまうと見えなくなります。
そのため、
「断熱材は予定どおり施工されていますか?」
「気密シートは施工されていますか?」
などを現場監督に確認してみましょう。
最近では工事中の写真をクラウドやLINEなどで共有してくれる住宅会社も増えています。
忙しい教職員の皆さまには、このようなサービスを活用すると安心です。
また、前回のブログでもご紹介した「気密測定」を実施する会社であれば、ぜひ測定結果も確認してください。
C値という数値で住宅の隙間の大きさが分かります。
「性能は見えない部分だからこそ、数値で確認する」
これが北海道の住宅づくりではとても重要です。
現場は整理整頓されているか
意外と見落としがちですが、現場の整理整頓も品質を判断するポイントです。
工具や資材がきれいに整理され、ゴミが放置されていない現場は、安全管理や施工管理もしっかりしていることが多い傾向があります。
逆に、現場が散らかっている場合は、一度現場監督へ確認してみるとよいでしょう。
もちろん、一時的に作業中で資材が出ていることもありますが、「現場を大切にする姿勢」は完成後の品質にもつながります。

写真を残しておきましょう
工事中に現場へ行った際には、ぜひスマートフォンで写真を撮っておきましょう。
壁の中や床下など、完成すると見えなくなる部分の写真は、将来リフォームや設備交換を行う際にも役立ちます。
最近では住宅会社が工事記録をデータで渡してくれることもありますが、ご自身でも記録を残しておくと安心です。

「質問しやすい関係」をつくることも大切
住宅づくりは、職人さんや現場監督との信頼関係も重要です。
現場へ行った際には、
「順調ですか?」
「何か確認しておくことはありますか?」
と一言声を掛けるだけでも、お互いに話しやすい雰囲気が生まれます。
分からないことは遠慮せず質問しましょう。
専門用語が分からなくても問題ありません。
良い住宅会社ほど、専門知識がない方にも分かりやすく説明してくれます。
完成後では見えない部分こそ大切
住宅は完成すると、とてもきれいに仕上がっています。
しかし、本当に大切なのは壁の中や床下など、完成後には見えなくなる部分です。
断熱材や気密施工、防水処理、構造材などは、住宅の寿命や快適性を左右する重要な部分です。
忙しい毎日の中でも、建築中に数回現場を訪れ、現場監督とコミュニケーションを取りながら住宅づくりを見守ることは、安心につながります。
家づくりは住宅会社だけが行うものではありません。施主である皆さまもチームの一員です。
「任せるところは任せる」「確認するところは確認する」。
そのバランスを大切にすることで、満足度の高い住まいづくりにつながるでしょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
住宅アドバイザーからのワンポイント
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
共働きで現場に行く時間が取れない場合は、「工事の進捗写真を定期的に送ってもらえますか?」と住宅会社へ依頼してみましょう。最近では写真共有アプリやクラウドサービスを活用している会社も多く、現場へ行けなくても工事の様子を確認できます。また、断熱材施工後・気密シート施工後・気密測定実施時の写真や記録を残してもらうと、北海道の住宅で特に重要な「見えない品質」を確認することができます。