
~住宅は完成してからが本当のお付き合いです~
全10回にわたり、住宅づくりのポイントをご紹介してきました。土地選びから資金計画、住宅会社の選び方、間取りや住宅性能、設備、建築中の確認方法まで、さまざまなテーマを取り上げてきました。
最後にお伝えしたいのは、「住宅は完成したら終わりではない」ということです。
住宅は30年、40年、あるいはそれ以上暮らし続ける大切な住まいです。そのため、建築時の性能や価格だけではなく、完成後の保証やアフターサービスまで含めて住宅会社を選ぶことが重要です。
特に20代・30代で住宅を取得される教職員の皆さまは、これから長い住宅ローンの返済が続きます。万が一のトラブルに備え、安心して相談できる体制が整っている住宅会社を選ぶことが、将来の安心につながります。

住宅には法律で定められた保証があります
新築住宅には、「住宅瑕疵担保責任保険」による保証制度があります。
これは、住宅の基本的な性能に関わる重要な部分に欠陥(瑕疵)があった場合、住宅会社が補修などの責任を負う制度です。
対象となるのは、
・住宅を支える基礎や柱などの構造耐力上主要な部分
・屋根や外壁など雨水の侵入を防ぐ部分
などで、引渡しから10年間保証されます。
万が一、住宅会社が倒産した場合でも、保険法人から補修費用などが支払われる仕組みになっているため、安心して住宅を取得できる制度です。
この保険には加入が義務付けられていますので、引渡し時には保険証券や保証内容を必ず確認し、大切に保管しておきましょう。
住宅会社独自の保証内容も比較しましょう
法律で定められた保証以外にも、多くの住宅会社では独自の保証制度を設けています。
例えば、
・設備保証(10年保証など)
・シロアリ保証
・地盤保証
・外壁保証
・防水保証
などがあります。
さらに最近では、一定の条件を満たすことで20年、30年と保証を延長できる制度を設けている住宅会社も増えています。
ただし、保証を延長するためには、
・定期点検を受けること
・指定されたメンテナンスを実施すること
などが条件となる場合があります。
保証期間だけを見るのではなく、「どのような条件で保証が継続されるのか」まで確認しておきましょう。

共働きだからこそ相談しやすい会社を選ぶ
教職員の皆さまは、平日は仕事が忙しく、住宅会社へ頻繁に足を運ぶことが難しい場合もあります。
そのため、
・土日も相談できるか
・LINEやメールで相談できるか
・緊急時の対応窓口があるか
・定期点検の日程調整がしやすいか
といった点も確認しておくと安心です。
近年はオンライン相談や写真を送るだけで不具合を確認してくれる住宅会社も増えています。
忙しい共働き世帯にとっては、こうしたサポート体制も大切な比較ポイントです。
保証書や図面は「住宅のカルテ」です
引渡し時には、
・保証書
・住宅瑕疵担保責任保険の証券
・確認申請書類
・設備の取扱説明書
・工事写真
・点検記録
など、多くの書類を受け取ります。
これらは将来、修繕やリフォームを行う際に必要になる大切な資料です。
ファイルなどにまとめて保管し、住宅の「カルテ」として管理しておくことをおすすめします。
長く安心して暮らすために
住宅会社を選ぶとき、多くの方は価格や間取り、デザインに目が向きます。
もちろん、それらも大切な要素です。
しかし、本当に大切なのは、引渡し後も安心して相談できる住宅会社であるかどうかです。
「困ったときにすぐ相談できる。」
「定期的に点検してくれる。」
「長く住み続けるためのアドバイスをしてくれる。」
そのような住宅会社との出会いが、住宅の満足度を大きく左右します。
住宅は家族の暮らしを守る大切な財産です。そして、その住まいを守るためには、ご家族だけでなく、住宅会社という心強いパートナーの存在も欠かせません。
これから住宅を建てる皆さまには、「建てるまで」だけではなく、「建てた後」まで安心して付き合える住宅会社を選び、北海道の厳しい気候の中でも快適で安心できる住まいを実現していただきたいと思います。
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住宅アドバイザーからのワンポイント
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住宅会社を比較するときは、「建築費」と「保証・アフターサービス」の両方を確認しましょう。保証期間だけでなく、点検回数、相談窓口、緊急時の対応、保証延長の条件まで比較することで、本当に安心して長く暮らせる住まいを選ぶことができます。
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シリーズを通しての総括
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この全10回は、「家を建てること」ではなく「北海道で安心して長く暮らす住まいづくり」をテーマに構成しています。住宅購入前の検討から、住宅会社選び、住宅性能、完成後の維持管理まで一連の流れで学べる内容となっており、20~30代の教職員が共働き・子育てをしながらでも実践しやすい視点を盛り込んでいます。学校生協の住宅相談サービスとも親和性が高く、組合員が「困ったときに相談できる窓口」として活用いただくきっかけになりましたら幸いです。北海道学校生協は皆様の住宅取得を支援いたします。